他の法律だったら、施行まで半年とか置くのに、コレは「明日から」だってさ。
「ケガの功名」も何にもなく、戻しました。で終わるってのは、正直最低のオチだと思う。
たとえば、「暫定税率がなくなって、着工済みの公共事業が止まっている。現状元の税率に戻すが、今後の道路事業は縮小し、それに伴って税率も随時見直す」みたいなのだったらどうなの?って思うんです。
マスコミがちょっと近所に取材しただけで、「あの道路は別に必要じゃない」っていう話がポンポンと流れるのに、お国様は必要かどうかのリサーチはしないの?っていうような道路がタップリあるわけだし。
大して壊れてもいない道を直したり、景観がどうとかで電線を地下に埋めたり・・・。
本当に必要なものだけ直せばいいだろ?って思うのは僕だけではないはず。
さて、そんな道路の話をしていて、ちょいと思い出した事があったので、それを書いていきたいと思います。
去年ぐらいの話。
とある国道沿いの歩道を工事していたのです。
工事の看板には、こう書いてありました。
「歩道のバリアフリー化工事をしています」
歩道のバリアフリーってどういう意味なんだろう?
むしろ、車道と歩道の間にはバリアがあった方がいいと思うんだけど・・・と思っていたんです。
で、その工事の結果はこんな感じ。

縁石の高さはそのままで、歩道と車道の高さが平坦になるようになっていました。
横断歩道のところが、車椅子の人にとっては楽になる・・・ってコトなんでしょう。
一方、バリアフリー化のために導入されているものに、「ノンステップバス」というものがあります。
バスの床を下げ、車内の階段を廃し、車椅子を使っている人にも乗りやすい・・・というバスになっています。
床が低いため、座席が少なかったり、北海道だと冬場の荒れ道で不利になったりするようですが、結構な台数が走っています。
この「ノンステップバス」の床の高さって、大抵歩道の高さぐらいにあわせているんですよね。
横浜で乗っていたバスは、車体を傾ける機能まであったみたい。
で、コレが先ほどの「バリアフリー化された歩道」に来るとこうなるわけだ。

この工事が凄く無意味に感じてきませんか?
バスに乗る人にとっては、悪化もいいところ。
横断歩道の段差は大抵スロープになっていたと思うんですが、その傾斜を無くすために段差を増やす・・・と。
「ちょっと不便」を消して、「結構不便」を増やしている気がするのは僕だけでしょうか?
多分、この工事も道路特定財源でやっていたんでしょう。
で、コレにしても、「誰かが必要だといったのか?」っていうのも問題だし、民間の工夫の存在を気付いていたのか、それともいなかったのか・・・というね。
ニュースで、建設中の道路のそばの住人のセリフでしめましょうか。
「工事することがありきで、内容はなんでもいいように感じる」
そんな感じで、本日の日記でした?