10年前の今日、「ランドネット」がサービスを終了しました。
ランドネットとは、NINTENDO64の周辺機器「64DD」を使ったインターネットサービスの総称で、提供会社も「ランドネットDD」という名前でした。
「64DD」というのは、N64本体の下につけるディスクドライブで、フロッピーのデカいような磁気ディスクを入れて使う機器。
発表時は「ROMカセットの容量の少なさを補い、大容量の書き込みエリアにより、今までにないゲームが出来る」みたいな発表でしたが、N64の普及が芳しくなかったこともあり延々と延期され、64DDで予定されていたゲームは軒並みROM化されて行きました。
当初は、「ゼルダの伝説」も64DDで発売予定でしたが、変更され「時のオカリナ」として世に出たモノでした。
1999年11月に募集が始まった「会員制通信サービス」という形でついに世の中に出回ることになりました。
2000年2月にネットサービススタート。
そして、ネットサービス開始から1年後の2001年2月に、サービス終了。
会員数は1万5000人程度といわれています。
気になった方は64DD研究所さんを読んでいただくとよく分かると思います。
んで、このハードを使ってインターネットデビューをし、Webサイト製作デビューをしたのがワタクシ。
ランドネットの終了が伝えられたのが2000年の11月、その年の年末にネット環境移行のためにPCを買ったので、
インターネット暦 > サイト製作暦 > PC暦
という、一見不思議な不等号をつけることが出来たりします。
ってことは、裏を返せばPCデビューも10年ちょっとなんだなぁ。
もう、そんなになるんだなぁ・・・としかいえないですね、ココまで来ると。
64DDで発売されたわずかなソフトや思想は色々なものに分散されて生かされているような感じを受けるのですが、当時これらのソフトを楽しんだ人たちが求めたような「機能拡張版」という物はブラッシュアップ移植の「巨人のドシン」ぐらいしか出ませんでした。
微妙に表に出たのは「マリオアーティスト タレントスタジオ」の流れを汲んでいた「ステージデビュー」とそれを引き継いだ感があった「人間コピーまねビト」ぐらい。
結局、この流れは「モンタージュのようにキャラクターを作る」という形に収束され、Wiiの「Mii」に繋がるわけですが、「ムービーを作る」という機能は綺麗になくなりました。
64DDが終わった頃は、「ゲームキューブで後継ソフトが出るに違いない!」なんて思っていたんですけど、結局ゲームキューブはインターネットとは距離を置いたハードになりましたし。
ゲームキューブの発売当時、底面の3つの端子の説明に「モデム」とか「ハードディスク」とかが書かれていたのですが、「ハードディスクがつく」と説明された端子についたのは結局ゲームボーイプレーヤーでしたし、任天堂販売のゲームキューブソフトでインターネット通信対応って無かったんじゃなかったかなぁ。
でも、今のインフラ普及と、保存メディアの大容量化を考えると、この「マリオアーティスト」シリーズを作れば結構楽しめそうだよなぁ・・・とは思うんですけどね。
ただ、PCがコレだけ普及した以上、ペイントソフトは「それを以上の面白さ」が無い限り表には出ないでしょうし。ある意味でDSi「うごくメモ帳」、DSiウェアとソフトで出た「絵心教室」なんかは「面白さが付加されたペイントソフト」って感じはしますね。
一方で、3Dポリゴンモデル製作ソフトは敷居が高いのか、出ていない状況。
ポリゴンスタジオが好きだった身としては、出してくれればサックリ買うのになぁ。
3DSも出たんだから、「自分で作ったモデルを3Dで見よう!」とか「すれ違いで配信しよう!」とかやればいいのになぁ。
・・・言うだけタダだけどさ。
そんなことを考えつつ、10年前に思いをはせるのでした。