
一度は終わったはずの「ワンチップスーパーファミコン探し」。
しかし、ある出来事で少しだけ復活することになったのでした。
事の起こりは、「底面注意書きシールの違うスーパーファミコンを見つけた」ということ。

これがそのシール。
三角形にエクスクラメーションマークが入った「注意」のロゴ。
そして、シールには内部マイナーチェンジ版に良く使われた末尾に「-1」が足された「SHVC-JPN-1」という文字。
さらに、「S」から始まる「MADE IN JAPAN」ながら、かなり大きいシリアルナンバー。

こちらが今まで買った本体のシール。
今まで買った本体は、「後期型」と思って買っていたシリアルナンバーが「SM」で始まる「MADE IN CHINA」でもこのシール。
当時に買ってもらった軟質樹脂足4つのものもこのシールでした。
このシールの本体の話は前作「スーパーファミコンの内部」をご覧下さい。
既に数台のスーパーファミコンをストックしている状況。
根拠の薄い買い増しは余りしたくない。ということで購入前に下調べをしました。
この「三角形に!」というマークがいつ頃からなのか。
それを調べるために、所有しているスーパーファミコンソフトの裏ステッカーを調べてみました。

「三角形に!」が付いたステッカーのソフトは、2本だけ。
「新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL」と「マーヴェラス ~もうひとつの宝島~」との2本だけ。
「ガンダムW」は1996年3月29日、「マーヴェラス」は1996年10月26日発売のソフトです。

それ以前のソフトはこのマーク。さらにそれ以前でも差異がありますが、それは割愛。
1995年9月30日発売の「聖剣伝説3」や、1995年10月27日発売の「パネルでポン」がコチラのシール。
以上のことより「カセットでは」という前提がありますが1995年末から1996年の間に、「三角形に!」に変わったのでは?という説が立ちます。
そして、前回記事の「後期版」として紹介した本体の基盤の年号は「(C)1994」。
基盤の在庫の具合が分からないものの、これより新しいものの可能性がある。
そこまで推測を繰り返し、自分の推測が正しいのかを実証したくてさらに1台買ってしまいました。

それがコチラ。
ネット上の情報にも全く出てこない「(C)1995 Nintendo SNS-CPU-APU-01」という文字が刻まれた基盤。
基盤年号から、「後期版」といわれる「SM」でシリアルナンバーが始まる「MADE IN CHINA」よりも新しいと思われます。
前回記事の「(C)1994 Nintendo SNS-CPU-RGB-01」とは基盤レイアウトも変わり、チップの位置も変化しています。
基盤の「APU」が意味すると思われるのは、写真右上にある「SONY」のロゴが入ったサウンドチップ。
「RGB-01」では「S-DSP」と「S-SMP」の2チップだったものが、それらより少し大きい「S-APU」に置き換わっております。
コスト削減のためのワンチップ化の流れのひとつで、サウンドチップをワンチップ化したモデルなのかなぁ・・・と推測。
インターネット上で見つけた、CPUなどがワンチップになった基盤でも、このサウンドチップが使われているようです。
国内版で存在しているのかがまだ分からないCPUワンチップ版の「SNS-CPU-1CHIP-01」のインターネット上の基盤画像では、「(C)1995」の年号が刻まれているので、かなり近づいたようです。
この本体のシリアルナンバーは記録済みなので、これよりものすごく大きい番号の本体を発見したときがもしかすると勝手にゴールに仕立て上げた「ワンチップスーパーファミコン発見」になるのかなぁ・・・なんて思ったり。
で、コレだけ増えた本体、どうしようね(苦笑)