2010年で発売20周年を迎えた名機、スーパーファミコン。
調べるうちに色々なことが分かり、興味本位で分解してみたレポートです。
すでに保障期間も終わり、修理以来も受け付けてもらえませんので、
当記事を真似して起きた損害に対しては一切の責任は負えませんのであしからず。
まずは、外見で差異があることを知りました。
左側が後期型、右側が前期型。
後期型は樹脂製の足が2つで、後ろはプラそのまま。
前期型は樹脂製の足が4つになっています。
重量も、前期型のほうが重たくなっています。
前期型底面のシリアルナンバー部分。
前期型は今まで見た限りすべてが「MADE IN JAPAN」。
シリアルナンバーは「S」で始まる8桁となっています。
後期型の底面のシリアルナンバー部分。
シリアルナンバーは「SM」で始まる8桁。
樹脂製の足が2つのモデルは2種類あり、
シリアルナンバーが「S」で始まる「MADE IN JAPAN」のものと、
シリアルナンバーが「SM」で始まる「MADE IN CHINA」のものがあります。
情報では、「SM」で始まる「MADE IN CHINA」のものの方が新しいそうです。
外見の差異はそれぐらいしかないのですが、内部の基板は数種類存在しているそうです。
前期型のネジをはずし、カバーをはずした図。
右上には「SHVC-SOUND」と書かれたボックスが付けられています。
後期型のカバーを外した図。
基板のサイズが小さくなり、「SHVC-SOUND」のボックスも無くなっています。
前期型の外せるものを外した図。
前述の「SHVC-SOUND」も取り外すことが出来るほか、
カセット端子も取り外すことが出来ます。
写真下側に付けられていた金属シールドは、
コントローラ端子に繋がるフラットケーブルを外さないと取り外すことは出来ません。
前期型の基板には、「(C)1990 Nintendo SHVC-CPU-01」の文字。
日本での発売は1990年11月21日なので、発売当初から使われている基板と思われます。
前期型の基板を取り外した図。
基板の下にも金属板が入っていました。
後期型の外せるものを外した図。
金属シールドはコントローラ基板を外さなくても外すことが出来ました。
カセット端子は取り外すことは出来ません。
各チップの配置も変わっており、上部のヒートシンク下からは、「SONY」の文字が入ったチップが見えます。
別基板外付けだったものを、直接付ける形になったようです。
基板の長さが短くなっており、小型化が進んでいるようです。
基板には「(C)1994 Nintendo SNS-CPU-RGB-01」の文字が刻まれています。
このことから、この本体は最低でも1994年以降に生産されたものと予想できます。
基板の下に金属板はなく、前述した重量の違いは、金属板とサウンドユニットの重量と思われます。
前期型をカバーだけにした状態。
後期型をカバーだけにした常態。
上側に差異はありませんが、下側は基板が短くなっためか、台座の仕切りが増えています。
基板で押さえられていたネジ受け(サテラビュー接続用のネジ)はそれ自体をネジで固定するように変わっています。
前期型のコントローラ基板の下部
後期型のコントローラ基板の下部
どちらも1990表記ですが、初期が緑基板、後期が茶色基板でした。
前期型のカセットイジェクト機構。
後期型のカセットイジェクト機構。
形は変わっていませんが、軸の曲げがなくなりました。
どちらも軸は結構太く、ちょっとやそっとで曲がるものではありませんでした。
そんな感じで、外見はほぼ変わらないのに、内部が変わっていることに感動して、
日記に細々と書いていたことをまとめてみました。
中身まで気にして見ることは今までなかったこともあり、色々と驚いていました。
それでも、中を気にする必要がなかったのは、
遊べるソフトが変わるわけでもなく、基板変更で不具合が出るわけでもなかったという証拠なのかもしれません。
また、今回新たに購入した本体は、ジャンクとして数百円で売られていたもの。
しかし、ゲームの動作は問題なく出来ており、本体の丈夫さもお墨付きといって過言ではないと感じました。
今も遊べる名作が多いハードですので、これを見たのを機会に懐かしいソフトを楽しんでみてはいかがでしょうか?
この後さらにいろいろ発覚。続編はコチラ。