「子どもは物を知らないだけで、知性はある。」
以前に、テレビの対談で、マリオの生みの親、宮本茂氏が言った言葉。
実際の生活であれば、先生なり親なりの「大人」が居て、そこから無意識にでも物を知っていきます。
それが働きにくいのが、インターネット。
文字、それも「フォント」という形で画面に表示された物でしか表示されないので、その先に居るのが大人なのか子どもなのかがまったく分からず、さらには短期間で爆発的に広がったから、年齢と熟練度が必ずしにも一致しない。
さらに、インターネットのメディアの特徴として、「見たいものを見る」「見たくないものは見ない」というのが当たり前だから、「叱る」とかいうのが成り立たないんだろうなぁ・・・と。
なので、「子どもの制御」が非常にしにくいんだと思うのです。
パソコンもインターネットも知らない親御さんも居て、そこに学校で授業を受けた子どもが飛び込むと、子どもが一番知識を持っているってことになってしまうでしょうし。
そんなのが如実に現れた出来事が、本日起きました。
大手ブログサービス「ameba」のソーシャルゲーム「アメーバピグ」が、15歳以下の大幅な機能制限をすることを発表しました。(INTERNET Watch)
コレを受けて、コレを発表したスタッフブログのコメント欄が炎上状態。
インターネットの「炎上」というと、どちらかというと中上級者や2ちゃんねるが絡むことが多いのですが、今回は「熱心にゲームをしていた15歳以下」が不平を叩きつける場になっています。
「一生うらむ」とか「未来を消した」とか「死ね」の連呼とか。
小中学校ぐらいのときにこういうのを言うヤツがクラスに1人や2人居たよなぁ・・・という「面白さ」があるのですよ。
自分が損することを「詐欺」と言い放つヤツとか、「赤字になる」と断言するヤツ。
なんというか、「居るよなぁ・・・」っていう、半分懐かしさに浸りつつ、暴言を吐くほどの入れ込み具合を考えると、やめてよかったんじゃないの?とか思う部分も。
で、眺めていたら「アメーバピグ スタッフブログ」の方のコメント欄がもっとすごかった。
「やめてやる」にとどまらず、「荒らしてやる」とか、テロリスト真っ青のコメントタップリ。
でもさ、実際問題として、こうなることは想定済みな感じもしますけどね。
全利用者中の、該当年齢ユーザー数をはじめとしたデータが無いわけが無いじゃないですか。
課金率や1人当たりの金額と、「社会的な広告」(ウチは他のところと違って青少年保護を考えてますよ~ってアピール)と、「実際に起きた事件に対する損失」とかを天秤にかけたら、なにを言われようと15歳未満を切った方がいい。という算段になったんでしょうな。
小中学生の一騒動、どうなるのか眺めさせていただきたいと思います。