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2012年3月10日(土)

善意の加害者

野球の震災復興支援試合 日本-台湾を眺めながらこんばんは。

ファイターズ勢は、今のところ糸井が先発、中田が内野安打とツーベース、斎藤佑樹が1回無失点となっております。

ヒヤヒヤものだった斎藤が無失点で、先発の田中、去年の新人王の澤村がホームランを被弾する中、斎藤は無失点。

野球って不思議ですね。

はてさて、そんな本日の話題。

インターネットに出回る数多の情報。
真偽が定かではないものが沢山ある中、TwitterやらSNSやらでそれらがものすごい速さで拡散されていきます。

昼ぐらいにTwitterを眺めていて見つけたのが「父親にメールを送りながら亡くなった気仙沼の女の子はいなかった」(N-Stylesさん)という記事。

震災後、気仙沼で発見された携帯電話に残されたというメールらしいのですが、その真偽が怪しい。という話。

どう怪しいのかというのは、リンク先をご覧いただければ分かると思います。

それに関連して「Facebookはバカばかり」(Hagex-day.infoさん)の記事も見つけました。

「いい内容だから、嘘でもいい」という考え方もあるようですが、それって「嘘を広めてしまった自分への免罪符」なんじゃないかなぁ...と。


人を疑えとは言いませんが、脊髄反射のように広めようとするのはどうなのかなぁ・・・と思うわけで。

善意だろうが、加害者になる可能性だって十分あるんですよ。

大昔からよくあるチェーンメールに、「RH-のAB型の血液が足りません」というものや、「ペットショップが倒産して引き取り手を捜しています」といったもの。

メールでは一度に数百人に拡散というのは難しいですが、現在のTwitterなどでは簡単に数百人に拡散ということが出来たりします。


ワタクシが知る限りでも昨年の2月、実害が出た例もありました。
Twitterで北海道の実在の病院で、血液が不足していて輸血が必要だというものが拡散されました。

連絡先として病院が書かれていたこともあり、病院がサイトに問い合わせには応じかねるという文面を掲載するに至りました。

「善意」の拡散で、病院が必要の無い手間を抱えたのは紛れも無い事実。

「善意の加害者」になっているのに、「嘘でも善意だからいい」といえますか?と。

「善意ならいい」なら、「おなかを空かせた子どものために、おにぎりを万引きしてあげました」っていうのも美談と出来ますか?って話になりますよね。


拡散する前に、一度考えましょう。
それだけで、あなたが加害者にならなくて済みます。

便利なインターネットですが、使い方を考えましょうね。

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