「天空の城ラピュタ」のクライマックスに発せられる滅び呪文・「バルス」。
テレビでの放送により、同時多発的にインターネットで発言されるこの台詞。
この台詞が、Twitterの「秒間ツイート数世界記録」を塗り替えたとのこと(INTERNET Watch)。
その件数、2万5088件。
それまでの世界記録は、『「MTV Video Music Awards」で、ビヨンセがステージ上で妊娠を発表した際の8868件』だそうです。
実に3倍近い数値が、日本の古いアニメ映画がきっかけでつぶやかれたということになります。
このカウントには、「バルス」どころかラピュタとも関係ないツイートが含まれているほか、この前後も、出遅れたりフライングしたりというのがあるようで、これが「バルスの数」ではないようです。
とはいえ、記録を作ったのが天変地異でも衝撃的な発表でもなく、25年前のアニメの13回目の放送というのも面白いものですね。
まぁ、日本の利用ユーザー数が、2000万人以上らしい(あちこちで見たのを総合した感じです)ので、それで割ってしまうとその1秒間に1000分の1ぐらいの人が同時につぶやいたということになるわけで。
そう見てしまうと、あんまりたいしたことのないような気もしますし、さらに「日本の全人口」で割ったりするとそんなに多い数じゃないんですよね。
「インターネットで流行」と言ったって、市民権だ理解だの以前にまったく知られていないというのも多々あるわけですよ。
便利だし、そこだけで満たされている気になるのも分かるけれど、結局のところ「井の中の蛙」になっちゃうんだと思うんですよね。
そこいらのさじ加減ってのを忘れちゃいけないんだろうなぁ・・・と思うのです。
あの日のあの時間につぶやいた人数だって、札幌ドームで野球の試合が行われればさっくり集まる人数。
100万枚売れたCDだって、札幌の人口にすら足りてない(札幌の人口は180万人ほど)。
たぶん、大体こんな感じなんだと思いますよ。
「インターネットではやっている」なんて、結局は局地的なブーム。
さらにジャンルが細分化されればされるだけさらに減っていく。
同じ趣味趣向の人の中で「はやっている」って言ったって、知らん人の方が多いということ。
ここいらのバランスを知らずに騒ぎまくってるのが、やっぱりインターネットには多いよなぁ・・・と思ってしまうのです。
まぁ、この辺の思考が、実際の生活とインターネットでのコミュニケーションを分けて考えるのにつながるのかな?なんて思います。
そりゃぁ、趣味趣向の合っている人といる方が楽しいですもん。
でも、そこで留まるべきじゃないと思うんだよね。せっかくいろんな人がいろんなことをやっているんだからさ。
そんな、どうでもいい話。