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2010年6月 9日(水)

祭りの姿。

札幌では、「YOSAKOIソーラン祭り」が始まりました。

「祭り」と言っても、今年で19回目と、歴史なんて全くありません。
北海道大学の学生が中心となり(中心人物は北海道出身では無い)開催されました。

祭りの内容は、札幌各所の「会場」を踊り子が踊り歩き、大通公園の「ファイナルステージ」を目指します。


あんまり悪くは言いたくないけど、コレだけ見ると「ダンスコンテスト」ですよね。

北海道内でも、この祭りに対する評価はものの見事に別れ、人によって温度差のある祭りとなっています。

参加する人たちは、達成感を誇らしげに語りますが、騒音や商業的な姿勢などから嫌悪する人たちも少なくはありません。

今年は、不況も手伝ってか、参加チームが減ったらしいですよ。

「人気に陰り」なんて話も出てきてますから、少々の「シフトチェンジ」も必要なのかなぁ・・・なんて思ったり。


「祭り」って、元々はその土地それぞれの風習とかを原点としてあるから、多少の「不利益」も五穀豊穣や健康への祈りって形で許されて来た部分があると思うんだよね。

でも、この祭りは(雪まつりもそうですが)、何も無いところにポンッと出来たワケですよ。

雪まつりは、決まった数箇所で行われる上に、個人の参加も少なめ。
「見る」祭りだから、そんなに批判はなかったんでしょうね。

YOSAKOIソーラン祭りになると、会場が各所に分散している上に、流れる騒音。
お祭りの山車や神輿は通り過ぎれば静かになりますが、この祭りは結構な長さの間、音楽が続きますしね。

で、参加する人のマナーの問題も見え隠れするわけで。
みんながみんなそうだとは言いませんが、祭りの高揚感に乗っかったら、何してもいいって思っちゃっている人がいるのは確かですからね。


コレさ、YOSAKOIソーラン的な体裁のダンスコンテストを企画した場合、市としては「NO」って言えないよなぁ・・・とも思うんだよね。

だれか企画してみればいいと思うんだけど・・・・って、完全に「言うだけタダ」なコト言ってますね(苦)。


とりあえず、道民の中の「温度差」を是正していく方向に行かないと、段々と参加のハードルが上がって、ごく一部の人しか参加しないようになっちゃうよなぁ・・・と思ったりするわけで。

そのジャンルの衰退のパターンの1つに、「マニアしか寄り付かなくなる」ってのがあると思うんですよ。

ゲームやアニメあたりがこの状況に陥りかけてると思うのですが、祭りまではこうなって欲しくないよなぁ・・・と。

でも、年々華美になることでハードルになる衣装や、プロダンサー集団になりつつあるチームとかを見ると、どうしてもそっちの方向に向かってるような気が拭えません。


えっと、ココまで読んでいただいた方には分かると思いますが、ワタクシはYOSAKOIソーラン祭りに対して冷め切ってる派です。

せっかく祭りをやるんだから、なんかもう一声欲しい・・・と言うのが正直なところだったりします。

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