次々と出てくる新技術。
「作る側」は新しいものには飛びつきたがりますが、それって本当に必要?と思うのが色々あるわけで。
Yahooニュースのトピックスに、そんなのが色々並んでいたので書いて見たいと思います。
もう当たり前?USB3.0とSSD(YahooNEWS)
USBの新規格。従来よりも高速な通信が出来る「USB3.0」と、ハードディスク(HDD)の変わりに大容量のフラッシュメモリを使うSSD(Solid State Drive)のお話。
自作とかをかじったことがある身では、結構聞く話ですが、全く聞かないという方の方が多そうです。
SSDの今のところの特徴は、可動部が無いため持ち歩くノートPCに向くとされ、アクセスの早さなども利点として挙げられますが、価格や容量ではまだHDDに利があります。
そんなことで、パフォーマンスを高めたいユーザーはSSDを選ぶということも多くなっています。
で、そこまでチューニングして使うって人ってどれぐらいいるのかなぁ?と。
メーカー製PCを買って使っている人は、「起動にどれぐらいかかる」とか、「動作が遅い」とかは、比較対象がなくて、「そういうものだ」と使っている人の方が多いと思うんですよね。
USB3.0は、ゆくゆくは普及するのは間違いないとは思っています。
が、今のところ接続する機器が無いというのが事実。
普及価格帯の外付けHDDにUSB3.0が搭載されたりすれば、少々高くても買うんでしょうけど、繋げる機器が無いんじゃ宝の持ち腐れですからね。
もう1つは、「HTML5」。
アップル、HTML5の機能を紹介するWebサイトを開設(YahooNEWS)
ウェブサイトのマークアップ言語「HTML」の最新バージョンが発表され、大きな変化でFlashもいらないのでは?という話が出ているほど大きな変化らしいです。
そっちの方に興味があっても、あんまり調べてなかったりします。
その理由はただひとつ。
対応ブラウザが非常に少ないから。
「技術」としてみると、ちょっと勉強したいなぁ・・・とか思いますが、今のところは「使わないほうがいいんじゃないの?」って言うのが正直なところ。
Webサイトって、見てもらってナンボだと思っています。
どんなにすごい技術を使ったって、見れないサイトに意味は無いと思うのです。
技術誇示をしたいという作り手側の考えは分かりますが、見る側になれば、見られないサイトなんて無価値。
もっといえば、そのサイトで得られる情報さえ手に入れば、それが何で記載されていたって関係ないワケですよ。
サイトを見に来る人は、中身の仕組みを見に来るわけでは無いワケで。
そこを考えるとやたらめったら新技術を薦める人は、どちらかと言うと「技術者」であり、「受け手」を見ているものでは無いような気もします。
テレビは、「映像が映る」ことが必要で、「どうして映るのか」と言うのを説明できる人は居ない。
電話は、「相手と話す」ことが必要で、「どうして話せるのか」と言うのを説明できる人は居ない。
冷蔵庫は、「中の物を冷やす」ことが必要で、「どうして冷やせるのか」と言うのを説明できるのは居ない。
新技術って、コレでいいんだと思うんだよね。
まぁ。PRしないと作り手が使わない。
その結果、ブラウザが積極的に対応しようとはしない。
作り手側としても、従来のものが使えるなら、それでいい。って人も多いでしょうしね。