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2010年5月12日(水)

お金と権利。

一日中雨模様な札幌。
桜はまだ咲ききっていないのが救いといえば救いかな?

満開になったあとに雨が降ったらあっという間に散ってしまいますしね。
排水口に吸い込まれていく花びらが切なくなっちゃうのですが、今日はまだど。


はてさて、そんなワケでいがらしです。

個人単位の情報発信が当たり前なインターネット。
そこでの、「著作権」という問題は色々出てくるわけで・・・というわけでこのニュース。


ねとらじユーザー著作権法違反で逮捕(INTERNET Watch)

「ねとらじ」というのは、個人が自由に使える音声ストリーミングサーバ。
個人でネットラジオを無料で配信できるというもの。
今は、ライブドアが経営しています。

掲示板を設置して、その書き込みに応答するタイプの放送が大半を占めますが、中にはちゃんとした番組の体裁をもった放送も存在しています。

余りメジャーじゃなかった頃は、著作権に関しての議論も盛んで、フリーで使える音楽素材はどうなのかとか、音楽を流すとしたらどういう手続きを踏むのか・・・なんていうのもあったりしました。

ぶっちゃけると、マイナーだったから、聞く方も放送する方もある程度の知識がある人が集まっていたワケですよ。


で、テレビで「そういうものがある」という報道がされたり、放送が簡単なアプリケーションが開発されたりで、敷居が一気に下がったのですよ。


その敷居が下がった頃から、「垂れ流し」とか「BGM」と言った放送がいささか増えるようになりました。

わざわざ、リクエストできるシステムを組んでまで放送しているのもあったりします。

ココまでがこの「ねとらじ」の背景。


次、この逮捕されたという放送について少々リサーチしてみました。

ねとらじの過去番組放送で調べてみると、2008年10月31日の放送が調べた限りでは一番古い様子。
最後の放送は2010年4月30日。

放送時間はかなり長く、8時間とかいうのも見かけました。

述べリスナー数は50~100人ぐらい。最大リスナー数(一番多くの人が聞いた人数)も一桁。

ぶっちゃけ、ほとんど聴かれていなかったと言う感じでしょうな。

んでもって、突然逮捕ということはありえないと思うんですよ。
まずはメールなどで警告が来て、それに従わないから~って流れが多いと思うのですよ。

もしかすると、「何が問題なのか」というのも分からなかったのかなぁ・・・なんて思ったりも。

あと、「著作権法違反」ってのは、権利者が「ダメ」と言うまでは「違反」じゃないということもカギ。

極端な話、垂れ流しをしていても、権利者が「NO」って言わなければ違反じゃないということ。

厳密に言えば、権利者に無許可で音楽を流すことはNG。

でも、個人的な感覚ではありますが、話声のBGMとして流すのであれば、わざわざ訴えるというのは余り無いんじゃないかなぁ・・・と思うわけですよ。

「どっちがメインなのか」というのを考えると・・・っていう感覚ですけどね。

だって、権利者が嫌がるのは、「本来入るはずだった収益が入らないこと」を危惧しているわけで、上に声が入った音源なんて、何の価値も無いと思うんですよ。

今回の場合、音楽だけを流し続けていたようなので、それを録音して使用するということが不可能じゃない・・・っていうのが大きいと思います。


で、ささやかな疑問なんですが、以前こんなのがありました。

JASRACに著作権料を支払うのはユーザーではなくTwitter社。安心して歌詞をつぶやこう!(livedoorニュース)

このニュースは、JASRACの人が、「Twitterで歌詞をつぶやいたら利用料は発生するのか」という問いに対して、「発生する」と答えた後に出たニュース。
請求先は、ユーザー個人ではなく、Twitter社・・・という落とし方をしました。

で、今回のねとらじの場合はどうなんだろう?という疑問。

まぁ、著作権法違反と、JASRAC利用料は別物だとは思いますが、なんか不思議な感じがします。

ねとらじが利用料を払うということは無いと思いますが(というか、公認で放送できたらエライことになる気が・・・)

まぁ、JASRACにも問題点があるというのは、昔からいわれているわけで、難しいところではあると思うんですけどね。


この辺は一筋縄じゃいかないところが多いですからね。

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