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2010年4月24日(土)

判断力のための知識

「インターネットリテラシー」という言葉があります。

「リテラシー」というのは、基本的な能力と言う意味。

インターネットを使うに当たっての基本的な能力ということ。

昔々は、「ネチケット」(ネットエチケット)という言葉が飛び交っていたりしましたが、それも死語に近くなってますね。

昔以上に、リテラシーが重要視されそうなのに、そういうのを取り扱ったモノが少なすぎやしないか?と。


確かに、「目の前にある箱で調べると分かる」ってことも多いですし、ネットスラング的に飛び交う「半年ROMれ」(※)というのは、「自分で何とかしてくれ」という状況を物語っているのかな?と思ったりも。

(※掲示板などで見られる文句。「ROM」は「Read Only Member」の略。「半年間は書き込まないでどういう場所なのかという状況を把握してから書き込め」という意味)

そんななか気になったのは、「自分のトラブル回避法を押し付ける」というモノ。
最近楽しませてもらっている某有名人のTwitterに時折出てくる「老婆心ながら、スルーしたほうがいいのでは?」みたいな内容を見ると、そう思ってしまうんですよ。

別に悪いことを言っている訳じゃないのに、ちょっと波風が立ちそうなのがあるとそういうのを書く人が居るみたいです。

何回か取り上げて書かれてるということは、実数はもっと多そうな気がします。

実際問題、一番してはいけないのは、「誰かに迷惑をかけること」。
それが無いなら、他人にとやかく言われる筋合いはない。ってのは正しいリアクションだと思うのです。


自称「上級者」が「トラブルに合わないためのノウハウ」を押し付けているように見えて、なんかイヤな感じがしてくるんですよ。

今回のだって、「自分なら無視する」って内容にその有名人が答えているから「無視すればいい」と書いたわけでしょ?

無視する理由は、「変な面倒を振りまきたくないから」ということ。
まだ、「面倒なコト」は起きていません。

普通の意見交換なら、「面倒なコト」は起きてもいいと思うのですが、ソレすらも良くないと思う人が居るんでしょうな。

逆に言えば、「リスクを承知していれば、それはしてもいい」と思うのですよ。

極端な話、「コンピュータウィルスに掛かるのが分かっているなら、対策ソフトを入れなくてもいい」と思うんですよ。

もちろん、そのPC単体で終わるならの話。
そのPCを温床にして、他のPCに感染するのであれば、「誰かに迷惑をかける」からやってはいけないこと。

「迷惑メールが大量に届いたり、そのアドレスが悪用されることがある」と言うのを分かっているなら、あちらこちらにアドレスを振りまいてもいいと思うんだよね。
コレは誰にも迷惑はかからないわけだし。


ただ、「自分ならこうする」というのを押し付けるのではなく、「自分はこう考えたからこうしている」と言うのを提示して、判断はその人にさせる。

コレが理想だと思うんだよね。

「オレは上級者なんだから言うこと聞いていればいいんだよ!」ってのは良くないよね。と思うんですよ。

「こういう考え方がある」ということを教えて、その人に判断させる。
こういう方向で行くと、全体的にリテラシーが高くなっていくのかな?って思ったりします。

まぁ、そういうことを教えられる人が少ないってのが事実な気もしますけどね。

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