先日、地下鉄の駅の前を自転車で走っていたところ、50代ぐらいのご婦人に声をかけられました。
「この辺に、花菖蒲園があるって見て来たんですけど、それってどっちの方ですか?」と。
・・・札幌ネタ使いまくってるのに、今さらどの辺なのかってのをぼかしても仕方ないか。
同じ区でも住人が20万人いるから、ここにある情報だけで特定できるのは、きっとこのご婦人だけに違いない(笑)。
話しかけられたのは地下鉄の福住駅の前。
ここから徒歩で行けるところに、「八紘学園」という学園があります。
「北海道農業専門学校」という名称がついて、いるのですが、知り合いで入学したという話は、ワタクシより長く住んでいる母でも聞いた事がないのです。
敷地はかなり広く、校舎の付近だけではなく、隣接する場所には「じんぎすかんクラブ」というジンギスカンを食べられる焼肉レストラン?みたいなのがあったり、かつては家畜のセリに使われていたらしい共進会場、「月寒アルファコートドーム」(旧月寒グリーンドーム)などもあり、かなり広大な土地なのですよ。
この付近に住んで、結構な年数が経ちますが、「菖蒲園がある」という話は聞いても、行ったことは無かったのです。
でも、そのご婦人は、その方向とはまったく別の方向に進んでいたので、「ココを行けば直売所がありますよ」って所まで話しながら歩いたのですが、その方がこう言ったのです。
「どこかに看板とか無いんですかね?」と。
確かに、無いのです。
その、菖蒲園が花盛りであっても、何一つ案内が無いのです。
その方は、「広報誌に載っていたのを見て来た」と言っていましたが、駅からの案内がまったく無いのです。
普段は普通の専門学校だから、そういう看板を出しにくいということもあるんでしょうが、それにしても無さすぎ。
控えめでもいいから、最寄地下鉄駅を降りたらすぐのところにでも、案内板でも用意すればいいのになぁ・・・と。
なんというか、北海道の人って「誇ることをしない」ような気がするんです。
他から見れば、いいところがあっても、それが普通。
それどころか、「他に比べて劣ってるから言うことでもない」っていう風に構えている人が少なくないような気がします。
九州出身の人たちに、「みんな九州でしょ?」と言ったら、「私は福岡で、あっちは大分。」と言われたんだけど、北海道の人って「みんな北海道でしょ?」って言われても、「私は札幌で、あっちは旭川」みたいなことは言わないんじゃないかなぁ・・・と。
・・・九州人がみんながみんなそうだとは言いませんけど、その時言った数人はほぼ同じリアクションでした。
歴史的根本として、地域ごとの対立の延長上の「県」がある九州と、開拓師の入植から広がっていった北海道では潜在的なメンタル面が違うのかもしれないなぁ・・・と。
対立する相手がいれば、対立相手より優れていることを大きく出し、劣っているところを隠すなり無くすなりするんだろうけど、対立関係が無いから、アピールするとか言うことが苦手なのかなぁ?と。
グダグダ書いてきましたけど、もともと「専門学校の菖蒲園」だから、観光客が沢山来られると困るっていう話もありそうな気もします。
まぁ、どれもこれも想像の域を出ない話ではありますけどね。
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コメント (2)
「みんな九州」ってのも、結構滅茶苦茶な言い方な気がします。島の中が九つの州に分かれているという意味の名前の場所を一括りにして、「みんな」ってのも…。
そのあたり、北海道ってのは、えーと、どうなんだろ…。九州だと、例えば福岡県内でも筑前・筑後・豊後だったり、福岡市内で福岡と博多だったり…って対立軸もあるんですが、北海道はそういうのも薄いんですかね。よくわかんないです。
「○○地方からの入植者が中心になり村が出来た」って話はありますが、それ同士が対立してたって話はほとんど聞かないですね。
以前読んだ本に、「対立をするぐらいなら、冬場をどう乗り越えるかの方が重要だったのでは?」という話が載っていたのですが、その辺も理由かもしれません。
「みんな九州」の感覚は、「北海道より小さい島だから、北海道と同じような感覚でいいんじゃない?」って思ってしまうからなのかもしれないです。
「隣の県」の感覚も北海道ではほとんど無いですし。
まぁ、民俗学に通じているワケではないので、詳細に追えば有るのかもしれませんけどね。
御気に障ったようでしたらすいませんでした。
そのあたり、北海道ってのは、えーと、どうなんだろ…。九州だと、例えば福岡県内でも筑前・筑後・豊後だったり、福岡市内で福岡と博多だったり…って対立軸もあるんですが、北海道はそういうのも薄いんですかね。よくわかんないです。
NAME:はぐれ門下生 | 2009年7月 9日 00:56
うーん、対立軸は聞いた事が無いですね。「○○地方からの入植者が中心になり村が出来た」って話はありますが、それ同士が対立してたって話はほとんど聞かないですね。
以前読んだ本に、「対立をするぐらいなら、冬場をどう乗り越えるかの方が重要だったのでは?」という話が載っていたのですが、その辺も理由かもしれません。
「みんな九州」の感覚は、「北海道より小さい島だから、北海道と同じような感覚でいいんじゃない?」って思ってしまうからなのかもしれないです。
「隣の県」の感覚も北海道ではほとんど無いですし。
まぁ、民俗学に通じているワケではないので、詳細に追えば有るのかもしれませんけどね。
御気に障ったようでしたらすいませんでした。
NAME:いがらし | 2009年7月 9日 20:30