とある家電店の本コーナー。
向かい合うように並ぶPC系雑誌とゲーム系雑誌。
そこにある、「アンダーグラウンド系」なムック本の多いこと多いこと。
ゲーム系雑誌のところでは、DS、PSP、PS3、Wiiのマジコンやハックについて解説したもの。
しかも、表紙にはポップなキャラクターを使い、「グレーゾーン」を感じさせないモノが多かったように感じます。
PC系雑誌のところでは、DVDのコピーや、P2Pのダウンロードソフトの使い方、ブログでのアフィリエイトの儲け方...などなど。
並んでいるのはいわゆる「普通な雑誌」の隣とか。
こんなにカジュアルにしていいのか?という疑問を抱かざるを得ません。
んで、ちょいと「アフィリエイト云々」の本を立ち読みしてみました。
コイツは酷いなぁ...と思ったのは、トラックバック云々のところ。
「このサイトは、大量トラックバックが表示されないので、トラックバックツールは使わない方がいいだろう」
そこは、「どうして表示されない設定になっているのか」ってのを考えなきゃいけないんじゃないのか?と。
そのサイトにとって「迷惑行為」で、さらに、その先のユーザーにとっても迷惑だ...ってコト。
ぶっちゃけ、一般的なコトで「絶対に真似しないで下さい」というような内容であれば、「やってはいけないんだ」ってのは分かると思うんですよ。
大昔に話題になった「完全自殺マニュアル」ってのは結構問題になりましたが、売れた冊数だけ自殺者が出たか...といわれたら、そうじゃないじゃないですか。
でも、PC系の内容って、平均的なユーザーの情報倫理感って、そのレベルまでは達していないような気がするんですよ。
歴史自体が浅いし、ユーザーの年齢層もそう高くないから、殺人予告だとか、犯罪告白による「炎上」だとかが起きているワケですよ。
少し前に報道された、有名人ブログでの中傷コメントが書き込まれた事件も、実年齢はかなり幅広かったワケで、「年齢が上だから大丈夫」というコトもない様子。(ちょいと調べたところによると、17歳~45歳らしい)
こういうことになると、大抵「禁止するべきだ」とか、「法規制をするべきだ」っていう論調になるんでしょうけど、本来はその前段階があるべきなんじゃないかなぁ?と。
事の良し悪しって、「法律で禁止されているから悪い」とかじゃないでしょ?と。
どんなに周りに迷惑をかけても、法律で禁止されていないから、罰則がないから、やってもいい...ってモンじゃないでしょ?と。
んで、それが古来からある「日本人の倫理観」であれば、明文化されたものは必要ないんだろうけど(現在のご時勢だと、そうも言っていられないような気もしますが)、歴史も浅く、共通認識も怪しい...となると、インターネットのマナー本みたいなのがあってもいいんじゃないかなぁ?と思います。
というか、アンダーグラウンド系なムック本なんかよりも、もっと前面に出して売らなきゃいけないんじゃないか?と。
まぁ、「ちょっと良くないといわれる内容」の方が、興味を引かれやすいですし、売れるんだろうなぁ...とは思いますけどね。
ワタクシがネットを始めた頃は、持論の展開とはいえ、「ネットマナー」を書いたサイトや、「ネチケット」っていう言葉があったもんですけど、書いた我ながら「ネチケット」って死語化してるよね。
んでもって、その単語で検索して出てくるサイトも、結構古いなぁ...と。
いっちゃー悪いけど、「オレは分かってる人なんだぜ!」な、自称「上級者」が書いているモンだから、内容が専門的に寄り過ぎていて読みにくいよなぁ...と。
「何がいけないのか」といわれると、結局は一言なんだよ。
他人がイヤな思いをすることをするな。って事。
...まぁ、なんでもないことで勝手に不快になっている方もいらっしゃるようですが。
「SNSで、夜中に足あと(訪問履歴)を残すのはマナー違反」だとか、
「トラックバックには、ありがとうコメントを残さないとダメ」とか。
ワタクシは、コレはまったく持ってマナー違反だとは思いません。
話を聴いてくれる相手であれば、説得することが出来るんじゃないかな?と思っています。
「人によって」の色が濃くなるのは、「メールの返信」かなぁ?
まぁ、自分がやられてイヤなら、自分はそれをしないように心がける。
やられたとしても、いきなり激怒せず、出来るなら相手にそのことを伝える。
「自分がなんでマナー違反だと思ったのか」と、「自分がなぜ問題ない行為だと思ったのか」を語り合ったとき、そこに友情が生まれるかもしれませんよ(笑)。
と、そんな感じの本日の日記でした。