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2009年1月23日(金)

可能性に出せるコスト

「もし、○○が起きたら」

よく使われる言葉だけど、どこまで考えるべきかって難しいよね。と思う訳で。

本日、中央防災会議専門調査会とやらで、東京都内の荒川の堤防が決壊したときにどうなる?ということがまとめられたそうです。(参考:YahooNEWS)

流れ込んだ水は、地下鉄の路線を通って、81駅が水没する...という話。

アレだけ網の目に走っていると、氾濫した水にとってはこれ以上無い水路ですよね。

で、「200年に一度に発生するとされる大規模な洪水」らしいんですけど、この発生率って何から出したモンなんですかね。

200年ぐらい前にあったんですかね。荒川の氾濫。
1809年は、「文化6年」だそうで、江戸幕府があった時代だそうで。
海外だと、ナポレオンがハプスブルグ皇女マリー・ルイーズと結婚した年だってさ。

もう、世界史とか日本史の教科じゃないと出てこないような世界だよね。

で、1800年台に洪水があったとしても、それが200年に一度ってことにはならないような気もするんだけどさ。

で、そういうのを何処まで考えるべきなの?っていう気もしないでもないんだよね。

何処までのイレギュラーを想定するべきなのか...って難しい話でもあるんだよね。

たとえば、耐用年数が精々100年とかの近代住宅で、数百年に一度の災害を想定するべきか?って思うワケですよ。

そりゃぁ、コストが大して変わらないならいいけど、大幅にコストが変わるのに...ってなるとそれは考え事だよね。

9.11の同時多発テロで、飛行機がビルに突っ込んで、結果としてビルが倒壊したじゃないですか。
天変地異以上に建設上で想定しようが無い出来事なワケで、それが起こり得る可能性を考えると、対処しようが無いと思うんだよね。

で、この「200年に一度」ってのを考えるべきなのか?っつー話。
もしかすると、1000年とか2000年に1度あるか無いかのもっと大きい洪水が起きるかもしれないわけじゃないですか。

そりゃぁ、「関東の水が全て流れ込んでも大丈夫」みたいなことが出来れば理想といえば理想だけど、そこまで想定した設計をしたところで思いっきりムダになることは間違いないわけで。

理想論で言えば「やりすぎは無い」けど、それに伴うコストだとか物理的限界とかを考えると、やればいいってモンじゃないからね。

でさ、今回「200年に一度の洪水で云々」って話ですけど、コレでも耐えられるようにするには、数百億とか数兆円掛かりますってなった場合、それを行うカチがあるの?って話になるよねって思うんだよね。

ぶっちゃけ、関東圏の電車がちょっとの雪で乱れまくるのは、「1年に1度あるか無いかの雪に対策費用なんて出せない」っていうのが事実だろうし。

さて、この調査会の結果を受けて、改修工事とかって行われるのかな?と。

200年に一度、起きるか起きないかの出来事を対策する前に、税金使うところいっぱいあるだろうに...ってワタクシは思います。


と、そんな感じで本日の日記でございました。

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