「メディア」というコトバ。
カタカナ語なので、曖昧にされがちだけど、本来の意味は「媒体」という意味である。
情報授受の「媒体」としていろいろな物を見たとき、それぞれに特徴を持っている。
その媒体の特徴の解析が進んでいる業界というのは、「広告業界」だと思うんです。
テレビで言えば、視聴者層や時間帯を解析した上でどの時間にどういうCMを出すか…というコトを解析しているでしょうし、新聞広告でも、スポーツ紙と一般紙では購買層が違ったりしますからね。
で、今日は「インターネット広告」というのについて書いてみようかな。って思います。
インターネットの広告というと、昔は企業がやっているポータルサイトにあったり、無料Webサイトスペースレンタルに表示されたり・・・というのが多かった気がします。
広告の内容も、いたって普通。
パソコンや携帯の端末サイトが多かった記憶があります。
少し脱線しますが、この頃の「個人サイトのアクセス数」は、管理人の自己満足でしかなく、ワタクシとしては「なんでこの人たちそんなにアクセス数に躍起になってるんだろう?」って思ったもんです。
しかし、時代は移り変わり、その「個人サイトのアクセス数」にこだわる理由が出来てきたのです。
「アフィリエイト」と呼ばれる、個人サイトへの広告掲載がココ何年かで一気に広がりを見せました。
「広告の無いサイト」というのは、「サイト製作にオカネをかけている(有料スペースを借りている)」というコトから、半ば憧れすら抱いていたワタクシにとっては、少々衝撃的だったりもしました。
そして、いわゆる「個人サイト」というのも様変わりし、サーバだ、HTMLだという必要な知識はそっちのけで、ただ記事を書けばいいという「Blog」というサービスが増えました。
「ブログで儲けよう」なんて本まで大量に出版されたりで、「Blog=儲かるもの」、さらには「インターネット=儲かるもの」という図式が出来つつあったように感じます。
しかし、その中で表示される「広告の質」は急激に落ちていったような気がします。
高額商品が当選・・・という話を上げる広告。
投資のノウハウはコチラ・・・という広告
出会いはコチラ・・・という広告。
マユツバモノで、テレビや一般紙には踊らないような、「怪しい広告」がその辺中に踊っているワケですよ。
さらにスゴいのは、携帯サイトの広告。
大手ポータルサイトの広告に、性行為が含まれる漫画サイトの広告がドーンと出るだけですよ。
スポーツ誌の風俗面にあるような広告が、あらゆる年齢層に触れる可能性が高いところの広告に陣取っているワケですよ。
正直、「マトモ」と言える状態ではないと思います。
政府のお偉さんらの会合で、「小中学生への携帯電話を法規制しよう」なんて意見が出たそうです。
その前に規制するべきものはありませんか?と問いたい。
風俗店の広告に規制があったり、タバコのCMがテレビから消えたりしたワケじゃないですか。
広告の対象年齢規制のようなものを先にやった方がいいんじゃないの?って思うわけですよ。
性的なものは、年齢を問わず不快に思う人もいるでしょうし。
せめて、「一般向けサイトに出る広告の適合性」ぐらいは何とかしないと、メディアの価値としてマズいんじゃないかな・・・って思うんですよね。
あと、騙すような文言のも、「目的を告げない訪問販売」に近いモンだとおもうんだけどなぁ。
結局は、「何の規制もなく、各個の良識に一任している」ってのがネット広告なのかなぁ?と。
広告収入に依存してるから、規制しにくいってのもあるのかな?って思うけどね。
と、勝手な予想と妄想を並べて本日の日記でした。