Blog、SNSと、ここ数年で増えた、いわゆる「Web2.0」といわれるようなサービス。
その仕組みの一体何割が「マトモな運営」なのかな?と思う今日この頃。
ブログに記事を書けば、トラックバックスパムが飛び、SNSを開けば個人を装った業者アカウントが溢れかえり。
SNSやBlogというモノは、「システム」としては残ると思いますが、現在のような「個人間のコミュニケーション」とか「個人で情報提供をする」という仕組みとしては、近い将来破綻すると思ってたりします。
先日、本屋で「簡単に出来るBlog」みたいな本を立ち読みしました。
その本のかなり最初の方。
Blogのアクセス数を増やす方法とかと並んで、「アフィリエイトに登録しましょう」なんて章がありました。
記事の書き方のコツとかよりも先に、「アフィリエイトで儲けましょう」っていうのはどうなの?と。
自作の記事を書いた上で、それに関連する商品のアフィリエイトリンクを張るんだったら、誰も文句は言わないと思うんですよ。
でも、買ったり触ったりすらしてないであろう商品の説明文をメーカーサイトから引っ張ってきて、それに広告を貼り付ける。
そして、無関係なところにも無差別的にトラックバックを送る・・・っていうのは迷惑行為でしかないと思うんだよね。
問題なのは、「それがなぜ迷惑なのか」ってコトを判ってなさそうな人が少なくないってコト。
Blogを作るたびに書いてたんだけど、「言及リンクなしのトラックバックの何が悪いか」っって話にも繋がるんだけどさ。
アンタはカネ貰って、商品販売へのリンクを記事に載せてるのに、人様のところにトラックバックを送信してリンクを表示させてるのに、言及リンクすら出来ないの?って話。
莫大に増えたレンタルブログのトップページの新着記事を眺めても明らかな広告記事だったり、情報商材がどうとか・・・という怪しいものばかり。
トラックバックにしても、「本来想定された使われ方をされているトラックバック」ってどれだけあるの?って感じもします。
ワタクシ自身も大手SNSの「mixi」にアカウントを持っているんですが、先日こんなマイミクシィ(友達リスト)への登録申請が来ました。
初めまして。○○.comの△△です。
マイページにご訪問頂きありがとうございます。
プロフィール拝見させていただきました。
マイミクに追加させていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
一見、普通かもしれませんが、その人のページに言ったところ、「情報商材がどうとか」とか、「副業がどうとか」といった外部へのリンクが多々。
たとえば、「日記を読んでこう思いました」とかいう「コッチの内容に対するレスポンス」があれば、読んでもらってるこっちとしてもありがたいけど、コレは明らかに定型分でしょ?って感じ。
プロフィールを見て、どうして追加申請したの?ってのが無いワケで。
ぶっちゃけ、「マイミクに登録されると、その人のトップページに表示される」ってのが目的。
要は、「無料で広告リンクを掲示できる」ってコトと変わらないワケさ。
ちなみに、その人のマイミクシィは500人を超えていました。
きっと、「本当の友達」なんて10分の1居るか居ないかじゃないの?と。
インターネットって、「今まで出てこなかった口コミが見れる」ってコトで広がっていった背景っていうのがあると思うんです。
そこに、広告や詐欺まがいの情報ばかりが増えたら、情報の濃度としては段々薄まっていくワケですよ。
そうなると、今まで普通に書いていた方も書く気は失せるし、読む方も探すの大変だからやらなくなると思うんだよね。
たとえば、ある商品の口コミ情報が欲しくて検索したら、公式サイトと取り扱っている店のサイトと、それへのアフィリエイトのサイトばっかりだったら、さすがにやる気失せるでしょ。
マトモに書いたところで、それに埋もれるワケだし。
なんか、「インターネット」っていうブラウザから見える世界は、もう晩期な気すらしてきます。
「次」が何なのかは判りませんけどね。