「北海道に行くんだけど、美味しいもの食べたい」
最近こんなことを聞かれる事が何回かありました。
正直、ぱっと出てこないのが事実なのです。
香川といえば「うどん」大阪といえば「粉もん」みたいなものが無いのです。
方向性としては、「ラーメン」「海鮮」「ジンギスカン」に絞られるのですが、「札幌にきたらコレを食わないとダメじゃん!」と強く押せるものでもないよなぁ・・・とおもうわけですよ。
北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀選手(愛知県出身)が自著の中で「札幌に来たー無の選手に聴かれたとき、全体的にレベルが高いから好きな店に行けばいいと言っている」というのがあって、そういうものなんだなぁ・・・とおもったりもしました。
でもさ、札幌風の味噌ラーメンはわりとあちこちで食べられますし、海鮮系も北海道産が少なかったりしますし、ジンギスカンにいたっては家でも食べるので、とくに「特別なもの」という印象が薄かったりするのです。
「旅先での外食」=「特別なもの」という印象がやっぱり強くなると、なおさら「普段食べているもの」を勧めるというのちがうんじゃないかな?なんておもうからなのかなぁ・・・と。
で、そのうちのひとつ、「ジンギスカン」についてちょっと考えてみました。
「ジンギスカンは店で食べるもの」という選択肢が、割と少ないのが北海道の人なのでは?と。
ぶっちゃけ、ジンギスカンの羊肉なんてほとんどが輸入品。
手ごろなものになればなおさらなワケですよ。
んでもって、スーパーに行けば味つきジンギスカンが売っている。
食べ飲み放題とかで食べに行くけど、それは決して「おもてなし料理」では無いんだよね。
で、店でガスグリルで焼いて食うぐらいなら、屋外で炭火で焼いたほうが美味いって大体の人が知っているのでは?と。
住宅地ではこれからの時期土日晴れると各所から炭火のにおいがしてきたりしますからね。
「美味しいんだけど、店で食うモンじゃないんだよ」って言うのが、あまりジンギスカン屋を勧めない理由なのでは?とおもったのです。
やっぱり、「人に勧める」って難しいよな・・・とおもうしだいです。