個人情報の取り扱いは慎重になるべき。
ここ数年で、個人にもこういう意識はさらに強くなった用に感じます。
ソースがソースなのですが、それを考えさせられる記事があったので、紹介します。
「ニンテンドー3DS」のすれ違い通信で個人を特定されそうになった人(ガジェット通信)
このサイトの特徴として、3面記事のような記事が多いサイトな上、記事になったのはたった1人のツイートという記事ゆえ、「そう感じた人がいたようだ」程度で読んだ方がいいと思います。
この記事の元になったツイートは、「すれ違い通信で同じ場所を何回も通ると個人を特定される可能性が高い」と。
このツイートにも、この記事にもツッコミどころが多いのですが、マズはツイートから行きましょうか。
このツイートいわく、「何度もすれ違いしたキャラクタに、乗っている路線を聞かれた」。
そりゃぁ、毎日同じルートを通っていて、そこですれ違っていれば、そう思うよね。と。
「キャラクタに聞かれた」ってのは、個人特定とイコールでは繋がらないワケですよ。
そもそも、「どの電車に乗っているか」ってのが個人情報かって話だよね。
自分が通るルートに居る数多の人の中に、同じハードを持っている人が居る。
わかるのってコレぐらいじゃないの?って思うわけですよ。
もっと言えば、「特定されたことによる不具合」ってなんかあるんだろうか?と。
人間って、自分の利にならないことは余りやらない生き物なワケで、同じ電車に乗っているだけの全く知らない人の個人を特定しよう!って思うかって話ですよ。
そりゃぁ、有名芸能人とかなら、自宅を特定されたら困る!とか分かりますけど、それって「有名人の自宅を知りたい」っていう「利」のためでしょ。
見ず知らずの人の家を知りたいとかなかなか思わないよ。
この人が受けたのも「気持ち悪い」の一言で、セキュリティ的な被害なんて無いワケだ。
というか、多分説明書に書いてあるんじゃないかな。
「メッセージで個人を特定できるようなことを書くのはやめましょう」って。
この記事の最後。
「悪意ある人たちが同様の手段で誰かを特定したりすることも、ないとはいえません」
「ないとはいえない」で言ったら、Twitterのつぶやきの方が危ないと思うよ。
この元のツイートの人、すれ違い通信で1人に路線がバレたのは気持ち悪いようですが、誰もが見れるTwitterに書き込むことはなんとも思っていないようですし。
じっさい、こんなニュースサイトに取り上げられてどれだけの人が見たか分からないワケですよ。
「すれ違い通信」の根っことして、「1人で黙々とゲームをやるより、みんなでやった方が楽しいでしょ?」って感覚があると思うんですよ。
顔は知らなくても、自分が持ち歩いた道のりの中に、同じことをやっている人が居るっていうのがなんか面白くないですか?って言うのが「すれ違い通信」のキモだと思うんですよ。
それを「気持ち悪い」って思うなら、「やめればいいじゃん」にしかならないと思うんだよね。
でもって、この内容って結局は「使い方一つ」の話でセキュリティでもなんでもないよねって話。
その路線に乗っていることがトップシークレットならセキュリティかもしれないけど、通勤・通学路を秘密にする理由がよく分からないし、利用者数を考えると個人完全特定までは行かないと思うんだよね。
こういう内容が記事になっているのも、このサイトだからなんだろうけどさ。
インターネットニュースも、そのサイトの特色を見て、妥当であるか考えましょうって話でしたとさ。